ミズアオイ
ミズアオイ 生育地図
安居地区には「ミズアオイ」が自生しています。
ミズアオイは、田んぼや沼地の植物で、8月~10月に青紫色の花が咲きます。昔はどこにでも生えていた植物ですが、農薬の使用や土地改良、耕作放棄地の増加に伴い全国的に減少し、現在は福井県レッドデータブックで絶滅危惧種Ⅰ類に指定されています。
平成22年、ミズアオイが当地区に自生している事が確認され(福井市内で自生が確認されたのは安居地区のみです)。翌年から公民館と安居壮年会の方で保全活動を始動しました。自生地である休耕田に咲いている花から採種し、それを冷蔵庫でひと冬保存しておき、翌春に発泡スチロール箱に種を蒔きその苗を育てました。保全活動を行える休耕田をお借りして、その苗を移植し花を咲かせるという事を基本に活動しました。初めて採種した場所のミズアオイは、現在、もう育っていません。
平成25年、保全活動を継続するための目標を持ち、発信力を高めるために、「ミズアオイと育った黒米(古代米)」作りを始めました。最初の年はイノシシの被害で稲は全滅しましたが、場所を変え試行錯誤を繰り返しながら、現在、1俵の黒米が取れるまでになりました。取れた黒米は、玄米や餅で地域イベントに活用しています。